皆さんは「ベビーコラーゲン」というものをご存知でしょうか?
名前を見たとおり、赤ちゃんの潤いのあるお肌に多く含まれているのですが、
ここ最近、この「ベビーコラーゲン」が注目されつつあります。
今回は、コラーゲンについてお話したいと思います。
まず、一口にコラーゲンといってもいくつか種類があります。
人間の身体のタンパク質うち30%がコラーゲンだと言われています。
構造によってⅠ型、Ⅱ型、Ⅲ型…に分類されます。
今現在確認されているコラーゲンの種類は29種類あり、
そのうちの9種類は皮膚に関係していることがわかっています。
しかし29種類すべてのコラーゲンの役割は解明されていないのが現状です。
一般的な化粧品に使われているコラーゲンは
Ⅰ型コラーゲンと呼ばれる線維性コラーゲンです。
Ⅰ型コラーゲンは皮膚や筋肉、腱に多く存在しているコラーゲンです。
特に「真皮層」と呼ばれる皮膚内部に存在しています。
皮膚内部の強さ、弾力を支える働きがあるので、
Ⅰ型コラーゲンが肌内部に多く存在することで肌のハリや美しさが保たれるようになります。
Ⅱ型コラーゲンは身体のたんぱく質の約1/3を占めています。
主に関節軟骨や硝子体(眼球)に含まれています。
さて、冒頭に出てきた「ベビーコラーゲン」ですが
これはⅢ型コラーゲンに分類されます。
Ⅲ型コラーゲンは、Ⅰ型と同じく「真皮層」に存在していますが、
コラーゲン線維とは別の細網線維と呼ばれる細い網目状の構造を形成していて、
細胞などの土台を作っています。
また、Ⅲ型コラーゲンは弾力と柔軟性を持っているので
傷を補修・再生をし、健康的な肌を作るアンチエイジングの効果があります。
肌のダメージの修復過程の初期段階でⅢ型コラーゲンが増殖し、
その後Ⅰ型コラーゲンに置き換わる事で美肌になると言われています。
赤ちゃんの頃はⅢ型コラーゲンがⅠ型コラーゲンよりも多く存在しますが、
いわゆる「お肌の曲がり角」と呼ばれる
25歳を境にⅢ型コラーゲンが減少していきます。
最近の研究によってこのⅢ型コラーゲンを増やすのに、
ゆで卵を剥いた時にくっついてくる白い薄い膜の卵殻膜に着目した
卵殻膜サプリメントや化粧品が出ています。
この卵殻膜がⅢ型コラーゲンに密接に関係していることが研究機関で実証されているようです。
卵殻膜の主成分はタンパク質で、2層の網目構造をしています。
外側は粗く、内側は密な構造をしています。
親鳥から卵として生まれてきたときに、
雛は親鳥から栄養を与えてもらえることができません。
そのため親鳥からもらう栄養の代わりにこの卵殻膜は栄養を与え、
菌やウイルスからの外敵から雛を守って孵化させているのです。
そこに目をつけた某大学の研究で、
適量の卵殻膜には細胞自ら正常な状態へ修復する治癒力があることに注目したのです。
キズの治癒のプロセスでⅢ型コラーゲンが産生されます。
その際、適量の卵殻膜によって
このⅢ型コラーゲンの産生を促進することができるというわけです。
キズの上に卵の薄皮を置いてキズを治したというお話を聞いたことはありませんか?
私の祖母もやっていました。
古来中国の医学書にも卵殻膜を使った治療法が記載されていました。
まさしく先人の知恵だなと感じますね。
実は美容鍼もこの卵殻膜と同じ働きによってⅢ型コラーゲン増殖させることが出来るのです。
美容鍼はお顔に鍼を刺入することで
コラーゲンが作られる真皮層に直接刺激することができます。
微細なキズを鍼でつくることにより、
自発的に真皮層を修復するためのⅢ型コラーゲンが作られます。
その後Ⅲ型コラーゲンはⅠ型コラーゲンに置き換わります。
Ⅰ型コラーゲンに置き換わることで肌の弾力が生まれ、皮膚内部が整います。
もちろんお顔に鍼をすることにより(キズをつくったことにより)自己免疫による血流促進で、
お肌の皮膚温が上がりターンオーバーを正常に働きかけることが出来るのです。
コラーゲンの栄養価は低く、栄養素として摂取する必要はありません。
冒頭でもあげましたが、コラーゲンは身体を作るタンパク質の1つです。
体内のコラーゲンが減少するとシワ、たるみが増えるだけでなく、
身体の組織(軟骨・骨)などがもろくなっていきます。
コラーゲンは身体の中(ご自身)で作ることができるタンパク質です。
コラーゲンを体内で産生するには数多くの栄養素を必要となります。
サプリメントも大事ではありますが、
まずは基本に立ち返りお食事から見直してみてはいかがでしょうか?
一般的に加齢によって減ったコラーゲンをお食事から助けようと考えると、
コラーゲンを多く含んだ食品の摂取だと言われています。
ただ、食品安全委員会によれば
コラーゲンを摂取することによる美容効果の有効性は確立されていないとのことです。
そもそも人間は食事したものが胃に送られると
消化酵素の働きによって胃に入った物は分解されてしまいます。
口にしたコラーゲンが分解されず増えるということは考えにくいということになります
コラーゲンは熱を加えると本来の構造でなくなるため、
直接的な美容効果は不確かなものになります。
しかし、
摂取したコラーゲンが全く美容のためにならないという話ではないので、ご安心ください。
分解されたコラーゲン(アミノ酸)はたるみやシワの改善につながるとも考えられています。
コラーゲンをお食事として摂取したいときは、
コラーゲンを多く含む肉などと一緒にビタミンCを同時に摂取することが美容にとっては望ましいです。
ビタミンCにはコラーゲン合成に関わります。
また美容面でも美白や抗酸化力が期待できますので、お食事の際には気に留めておいてください。
コラーゲンは今や食品だけでなく、化粧品としても話題ですよね。
残念ながら、コラーゲンは皮膚の上から深部まで浸透しません。
浸透しても角質層(肌は表皮層・真皮層・皮下組織の3層構造になっており、
表皮層は更に4層にわかれます。
その一番上の表層の部分を角質層と呼びます。)までです。
コラーゲンは分子構造が大きいため、表層の角質層までしか浸透できないのです。
お肌の弾力のもとであるコラーゲンやエラスチンが存在する真皮層にまでコラーゲン配合の化粧品は届かず、
コラーゲンが化粧品によって増えることは難しいと考えられます。
ではなぜコラーゲン配合をうたった化粧品が販売されているのでしょうか?
その多くは保湿を目的として考えられているようです。
コラーゲンは補水するチカラがあり、
それにより角質層の潤いが保たれ、弾力のあるお肌になります。
以上をまとめると真皮層のコラーゲンと化粧品に含まれるコラーゲンとは全く異なるということがわかりますね。
この真皮層にあるコラーゲンを活性化し、増やしていくには美容鍼がおススメです。
前述にもあったように、鍼でつくられたキズの再生過程でコラーゲンを修復します。
美容の手助けを容鍼でさせていただければ、自前のコラーゲンをつくることができますね!
美容鍼は自らの力でコラーゲンの生成をしているので副作用の心配がないのが長所でもあります。
カラダキュアでは、美容鍼だけではなく美容灸や身体への鍼など、
お一人お一人に合ったメニューを提案させて頂いています。
冬になると、乾燥してカサカサしてしまう、シワやほうれい線が気になってしまう方。
普段のお手入れにプラスして「美容鍼」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
当院は「真の美しさは健康から」をモットーに施術しています。
美容鍼灸の詳しい説明はこちらからどうぞ。