◇◇いい香りで気分転換~アロマ編~◇◇
なんとなく気分が晴れない、
ちょっとイライラしているかも、
落ち込み気味かも…など、気分に波を感じる事は誰でもありますよね。
気分転換に運動や料理、動画、読書、散歩…でもそういう気分じゃない、
何もしたくない、という時におすすめなのが「香り」です。
香りと一言で言ってもいろいろありますが、
今回は色々ある中から「アロマ」について書いてみます。
◇アロマテラピー◇
公益社団法人日本アロマ環境協会(http://www.aromakankyo.or.jp/)によれば、
アロマテラピーとは、
『植物の香りやさまざまな働きの力をかりて、心や身体のトラブルを穏やかに回復し、
健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法』のことだそうです。
アロマテラピーも目的によって、方法や使う香りが異なります。
〈品質〉
アロマテラピーで使用する精油は、
比較的容易に手に入れられるようになったことから、
品質にバラつきがみられるようになりました。
使う前に、まずは安全なアロマ精油の選び方・使用時の注意点についてご紹介します。
①安全なアロマ精油の選び方
アロマセラピーに用いる精油は様々な場所で販売されています。
販売されている精油の中には粗悪なものも多く出回っています。
有害な添加物が含まれているものもあり、身体に影響を及ぼす可能性がないとはいえません。
そうならない為にも、精油の瓶や箱のラベルをしっかりとチェックしましょう!
- 100%天然の精油であること
(添加物や合成香料を加えたり、成分を除去したりしていないもの。) - 精油の抽出部位や方法・原産国の記載があるもの。
- ラテン語で学名が記載されているもの。
- 輸入元や製造元、使用期限の記載があるもの。
②使用時の注意点
・使用前にはアレルギーテストをすること。
手浴や入浴等で精油が肌に触れる使い方をする際は、
必ずアレルギーテストを行ってください。
二の腕の内側に精油を塗り24時間程度置きます。
かゆみや発赤が出た場合は使用しないでください。
・精油を飲まないこと。
うがい等で精油を垂らして使用する方法はありますが、
けして飲用はしないでください。
・妊娠中の方は使用時注意。
精油によっては、
分娩を促進させる作用のものなど妊娠中に使用できない精油もあります。
使用時は、医師や専門家に相談してから使用してください。
・精油の効能や使用時の禁忌を調べてから使用すること。
精油の中には、
肌につけた状態で日光にあたると発赤や炎症を起こす可能性があるものもあります。
使用時は効能や禁忌を調べましょう。
〈方法〉
アロマテラピーを楽しむ方法にはいくつか種類があります。
一例をご紹介します。
- 蒸気吸入法…洗面器に湯気が立つ温度のお湯を入れ、精油を数滴垂らし、その香りを楽しむ。
- 芳香浴法…ティッシュに数滴精油を垂らしてデスクに置き、精油を拡散させる。
- 手浴法…洗面器などに精油を垂らしたお湯を張り、その中に手や足を入れる。
例えば、蒸気吸入法や手浴法は、公共の場ではしにくいものなので、
お家に帰ってきてからのリラックスシーンで、
芳香浴法などは、さりげなく取り入れることができるため、
オフィスやお出掛けの時にオススメです。
また、ヨガのときなどに、リラックスする香りで
芳香浴法も楽しむと、相乗効果が得られそうですね。
〈種類〉
シーンによって方法が異なると言いましたが、もちろん使う精油も異なります。
例えば、リラックスしたいときには、ラベンダーやカモミール、サンダルウッドなどの香りを、
試験や大事なプレゼン前など、集中力を高めたいときには、
ローズマリーやレモン、ペパーミントなどの香りが良いとされています。
また、オレンジ・スイートや、レモンなどの香りには空気清浄の効果もあり、
日常の隅々まで大活躍しそうです。
いろいろある中で、今回は私の好きなものを三つ挙げてみます。
☆ローズマリー
葉には消臭、殺菌、消化促進などの効果。
悪魔を払うなどとも欧米では言われています。
・精神面…気持ちを明るく前向きにしてくれ、リフレッシュしたいとき、
集中力や記憶力を上げたいときに良いと言われています。
・身体面…呼吸器系の不調や血液の循環促進作用などもあり、
筋疲労、リウマチ、神経痛、冷え性にもおすすめだそうです。
・美容面…抗菌、収れん作用があるので、脂性肌、吹き出物、ニキビ向き、
その他、毛髪の成長を促進する、デオドラント効果も期待できるそうです。
☆ゼラニウム
昔は防虫剤として重宝され、
こちらもヨーロッパでは悪霊を払うと言われていたそうです。
・精神面…ストレス性の不調に効くと言われ、自律神経の調整、
情緒不安定、ホルモン分泌の調整作用があり、生理痛や生理不順、
PMS、更年期障害などにも良いとされています。
・身体面…利尿作用やデトックス効果があり、むくみやポッチャリさんにもおすすめです。
・美容面…皮脂のバランスを整え、肌に潤いを与えるという作用から
乾燥肌、脂性肌のどちらにも使えます。シミやしわに予防、肌の若返り効果などから
スキンケアに向いているオイルと覚えると良いかもしれません。
☆ラベンダー
ヨーロッパでは、昔から傷の手当や安眠、頭痛薬としてとても重宝されていました。
深いリラックス効果を得られるのがラベンダーの特徴です。
・精神面…自律神経調整作用があり、ストレス、怒りや不安を感じたり、
憂鬱で心配事があったりした時や、不眠症の方は就寝前に使用したり、
寝具に垂らしたりしても良いそうです。
・身体面…鎮痛作用を期待して使われることが多く、頭痛や生理痛、
筋肉痛、胃痛などにも良いそうですし、免疫力アップや感染症の予防などにも良いとされています。
また、軽い火傷や抗真菌作用がある事から水虫などにも良いそうです。
・美容面…抗炎症、消毒作用などから、ニキビ跡や傷跡を残したくない時に使われます。
ラベンダーもすべての肌質に使えます。
☆好きな香りで選ぼう
香りが心と体に良い作用を及ぼすには、まずはご自身が「良い香りだな」と思うことが大切です。
好きな香りである事を第一に、お悩みに合うものを選んでみてください。
・イランイラン…ストレス、不安感、緊張、生理痛、男性にも良い
・クラリセージ…不安感、緊張、恐怖、精神トラブル、肩こり、頭痛、生理痛
・サイプレス…イライラ、むくみ、セルライト、体臭
・ジャスミン…不安感、不満感、自信喪失、マタニティブルー、のどの不調
・フランキンセンス…心と呼吸を落ち着かせる、気管支炎、喘息
・ヤロウ…疲れた心、元気になりたい、生理痛、生理不順、更年期障害
・ローズアブソリュート…ショックから立ち直る、生理痛、生理不順、更年期障害(情緒面)
※ローズアブソリュートとは水蒸気で蒸留された精油と違い、溶剤を使って香りを抽出したものです。(水蒸気蒸留をしたものはローズオットーと言います)
はっきりとして鮮やかな香りが特徴で、蒸気吸入や芳香浴などに向いています。溶剤は工程の最後で取り除かれるので、ほとんど残留はないと言われていますが、気になる方は直接お肌には使用しないほうが良さそうです。
いかがでしょうか。
思うように動けない、気分がのらない日には、じっくり香りを楽しんで、
ついでに心も体も整えてみる、というのもよいかなと思います。
ちなみに、二日酔いにはグレープフルーツ、レモン、ラベンダー、
ローズマリー、ジュニパーベリー、ペパーミントなども良いそうです。
ぜひお試しあれ。
次回はお香について書いてみたいと思います。