こんにちは。
みなさんは鍼灸院に行く時、どのような目的で行くことが多いでしょうか?
肩こり、腰痛、目の疲れ、さまざまな症状をどうにかしたい、またはリラックスが目的の方もいるかと思います。
そしてその中には、早めに病院へ行って検査や治療をしていただきたい症状を持っていらっしゃる方も少なくありません。
もちろん問診時に危険なものかどうかという鑑別は行いますが、発見が早い方が治りも早くなる、または予後が良くなることが多いです。
今回はこのような場合はまず病院へ行って欲しいというものを、私なりに分かりやすくまとめてみましたので、どこに行けばいいか迷っているという方は参考にしてみてください。
病院での受診をおすすめしたい症状
1.頭痛
頭痛の原因には、いろいろ事が考えられます。
肩こりや目の使い過ぎによって、気候や気圧の変化によってなど、ほとんどが筋収縮性の頭痛か血管性頭痛(片頭痛)といえます。
ただ、その中でも以下の症状が出た時には先に専門の病院で診察を受けていただく事をおすすめします。
《注意を要する症状》
- 頭痛が瞬時に突発し、かつ痛みの極限に達して持続するもの。または、痛みが時間が経つにつれて増悪する場合。
- 早朝に頭痛が強く、嘔吐が頭痛の極限で発生し、嘔吐後に頭痛が軽快する場合
- 手、足の痺れが現れたり、言葉の発生がつまったり、スムーズに行えない場合
- 発熱を伴う場合
- 意識が朦朧としている場合
可能性として…
脳出血、脳腫瘍、くも膜下出血、脳動脈解離、髄膜炎などが挙げられます。
2.肩・背中、腰の痛み
肩コリや背中、腰の痛みで来院される方はとても多いです。
慢性的につらいから…といって病院まで行かない方も多いのです。
これを読みながらどきっとした方もいるのではないでしょうか?
特に背部は、内臓の病気で痛みが出ていることがあります。
《注意を要する症状》
- 横になると痛みが強くなる場合
- 冷や汗が出る
- 夜中になると痛みが悪化する場合
- 発熱がある場合
- 息切れ、呼吸がしづらいなどの症状
- 吐き気を伴う場合
- 血便、血尿が出ている
可能性として…
心臓、肺、膵臓、肝臓、腎臓、胃、十二指腸の病気・がんなどが挙げられます。
3.腹痛
腹痛が起こっても症状が軽いと、あまり病院へ行くという方は少ないかもしれません。
そんな方たちも今一度以下の症状が無いか、確認してみてください。
《注意を要する症状》
- 発熱がある場合
- 激しい腹痛
- 体重の減少がある場合
- 原因不明の食欲不振や吐き気がある場合
可能性として…
潰瘍性大腸炎、胃、大腸、膵臓、腹膜の炎症・腎または大腸のがんなどが挙げられます。
4.皮膚トラブル
鍼灸院では鍼を打つために、皮膚を直接診ます。
その際に発見し、病院へ受診するようにとご案内することもあります。
《注意を要する症状》
- 赤みがあり、ピリピリとしているもの
- 身体の片側に盛り上がってできているもの
- 水疱がある場合
- ジュクジュクに皮膚がただれている場合
- 発熱が伴うもの
- 腫れて強い痛みを伴うもの
- 黒子が大きくなっている場合
可能性として…
帯状疱疹、水虫、丹毒、黒性黒色腫などが挙げられます。
5.婦人科系
ホルモンバランスと美容は深いかかわりがあるため、カラダキュアでは月経についてもカウンセリングを行います。
その際に症状があるにもかかわらず、全く病院へも検査へも行っていない方も多いのです。
特に妊娠を希望していなかったり、身体は元気だから関係ないと思ったりしている方も女性である以上、誰しも可能性のあることですので定期的に検査を受けるようにしましょう。
《注意を要する症状》
- 不正出血がある場合
- おりものの状態がいつもと違う場合(においが濃い、粘性が強いなど)
- 頻尿、排尿痛、排尿困難、排尿時違和感がある場合
- 酷い生理痛がある場合
- 原因不明の便秘
- 突然の月経不順や生理中の症状が変化した場合
- 発熱を伴う場合
可能性として…
子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣嚢腫、子宮頚がん、子宮体がんなどが挙げられます。
6.めまい
めまいにも、危険なめまいとそうではないモノがあります。
ほとんどの場合が、良性発作性頭位めまい症、またはメニエール病と言われていますが、中には命にかかわることもあるのです。
頭痛と共通する部分も多いので、めまい・頭痛どちらもある方は注意しておきましょう。
《注意を要する症状》
- 起き上がれないほどの激しいめまい
- 頭痛・吐き気を伴うもの
- 手、足の痺れが現れたり、言葉の発生がつまったり、スムーズに行えない場合
- 発熱を伴う場合
- めまいが治まった後、片足で20秒以上立っていられない場合
- 意識が朦朧とする、記憶が飛んでいる場合
- 耳の聞こえづらさが伴うもの
- 物が二重に見える場合
可能性として…
脳出血、脳梗塞、神経変性疾患、聴神経腫瘍などが挙げられます。
7.貧血
貧血は、女性に多いため気にしている方も多いと思います。
こちらもほとんどの方が栄養不足による鉄欠乏性の貧血ですが、他の病気が隠れている場合や栄養不足とは別に原因がある場合がある為、注意が必要なのです。
《注意を要する症状》
- 微熱が続いている、倦怠感が続くまたは回復しない
- 黄疸を伴うもの
- 血便が伴うもの
- 食欲不振、嘔吐が伴うもの
- 原因不明の体重減少
可能性として…
溶血性貧血、再生不良性貧血、消化器系のがん、急性白血病などが挙げられます。
以上、7つの項目に分けて説明していきましたが上記のどれにも当てはまらないものを以下でまとめていきます。
ここまで読んだ方は、上記の症状で当てはまるものはありませんでしたか?
それでは最後の8つ目です。
8.その他
(1)歯に原因の無い歯痛
《注意を要する症状》
- 運動を行うと傷む、左右同時に痛みが出る、同時に肩や腕にも痛みが出るなど。
可能性として…
心疾患
(2)倦怠感、動悸
《注意を要する症状》
- 食べても体重が減る、脈が速い、目が突出してきた、喉のあたりが腫れているなど。
可能性として…
甲状腺機能亢進症
最後に
ここまでお読みいただいた方、ありがとうございました。
よくある症状のオンパレードでしたので、不安にさせてしまった方は申し訳ありません><
しかし、身体の変化や不調とは身体が私たちに危険を教えてくれているサインなのです。
このサインを見逃さないことで、病気の早期発見・早期治療ができるのです。
人生100年時代もすぐそこまで来ています。
少しでも長く、元気にすごして行くために日ごろから自分たちの身体を労わっていきましょう。
そしてこれらの危険な症状が出てないよ、病院で検査も異常なかったよ、でも身体はツライよという方にはもちろん鍼灸治療が適応です!
まずはカラダキュアで、スタッフに一度ご相談ください。
お待ちしております。