リモートワークでこう変わる…
1日デスクワークなどで足だけが冷えて困っている人も多いのではないでしょうか?
冬場は夏場に比べるとタイツやブーツなど締め付けが強いものを履くようになり血液の流れが悪くなり余計に冷えやすくなります 。
さらに今年はコロナ禍でリモートワークが増え、ジム通いを控えている方が多く運動不足の方が多くなりましたよね。
自宅でzoomなどのアプリを使い、オンラインのトレーニングや運動にチャレンジしている方も多くみられるようになりました。
とは言え、運動が足りているとは言えず、お身体の不調を訴える方が増えていると鍼灸師の私は感じています。
冷えは動かないことによるものだけでなく、1日中自宅の内で過ごすことで気持ちの切り替わりが出来なくなり、自律神経の乱れが生じることによりなるものです。
頭痛・むくみ・めまい・生理不順・婦人科疾患等の不定愁訴の原因にもなりえます。
女性の場合、1か月によるホルモン周期があるため乱れやすいことも事実です。
とある調剤薬局では、コロナによる感染が増えてリモートワークなどによる生活様式の変化から、例年よりもメニエール病(めまい)のお薬の処方が増えていると聞きました。
リモートワークが多い今年だからこそ、自律神経によるお身体のお悩みは多いのでしょうね。
ご家族・同居人と1日中同じ空間で長いこと過ごすことになっている方は多いと思いますが、珍しいことですよね。
仲の良い家族・同居人だったとしても、息苦しさや甘えからくるケンカなどトラブルが多くなっているのではないでしょうか?
それによりお身体の不調だけでなく、ココロのトラブルを抱えてしまいかねません。
家庭内でもココロ穏やかに過ごせるように自律神経の乱れをストップさせましょう。
やっぱり運動が一番?!
自律神経の乱れはストレスからくると考えられます。
『そのストレスを失くせばいいのではないかと考えられますよね!』
まったくその通りです。
ではどのような運動がいいのでしょうか?
一番は軽いトレーニングです。
スロートレーニングはより『成長ホルモン』というホルモンが分泌させます。
このホルモンはトレーニングをすると分泌が活性化されます。
脂質の代謝(体脂肪の蓄積を抑制)、タンパク質の合成(筋肉増強)が作用の1つでもあります。
『成長ホルモン』の分泌が低下してしまうと、イライラや意欲低下などが起こります。
近年、若年層が切れやすい原因とされているものの1つです。
睡眠不足による『成長ホルモン』分泌低下によるものだと考えるためです。
トレーニングすることにより、『成長ホルモン』が分泌されるとイライラや意欲低下を食い止めることができるのです。
※ちなみに『成長ホルモン』は筋肉を肥大させる作用はありませんが、分泌されることにより肝臓から分泌されるIGF-1の分泌が活性化されます。
このIGF-1とはインスリン類似物質で、インスリン様成長因子やソマトメジンと呼ばれています。
筋肉肥大させるホルモンではないかとにわかに脚光を集めています。
※スロートレーニングとは、パンプアップするような激しいトレーニング(スクワット・腹筋)ではなく、持続的にやさしい負荷をかけていくトレーニングです。
成長ホルモンだけじゃない!
トレーニングによって分泌されるホルモンは『成長ホルモン』だけでなく、『セロトニン』『ドーパミン』『ノルアドレナリン』も分泌されます。
これらは『幸せホルモン』とも呼ばれています。
気分が高揚するホルモンで、軽いトレーニングで分泌されるため、トレーニング初心者にオススメです。
『セロトニン』はトレーニングにより分泌され、イライラ、不安感など日常の小さなストレスの緩和をしてくれます。
さら脳を活性化させる働きもあるため、頭の回転がよくなり、仕事の効率や勉強などがはかどるようになります。
このホルモンは質のよい睡眠の材料ともなるため、目覚めよくなるためにはトレーニングが欠かせません。
『ランナーズハイ』という言葉もありますが、これは走ることで『エンドルフィン』というホルモンが分泌されるため、気分が晴れ「どんどん走りたくなる」という気持ちになるためのようです。
このホルモンは上記4つのホルモンとは違い、ハードなトレーニングをすることで分泌されるため、トレーニング上級者向けです。
筋肉トレーニングや有酸素運動をすることで『幸せホルモン』を分泌させて、日々蓄積されるストレスを軽減、発散させましょう!
足の冷えにはコレ!
トレーニングは身体の熱を作り出すのは筋肉なのですが、女性は男性より筋肉が少ないため冷えやすい身体であることも原因の1つです。
直接お腹を冷やしてなくても血行が悪いことにより月経不順や月経痛などが起こりやすいです。
血行が悪くなることにより冷えだけでなく、老廃物が溜まりやすくなり肌荒れを起こしやすくなります。
ターンオーバーが乱れ、お身体全体に影響します。
東洋医学では冷えとはただ単なる冷えと考えるのではなく、身体全体での巡りが悪くなってバランスが崩れている状態と考えます。
様々な病気を引き起こすサインでもあります。
東洋医学では「未病」という考え方があり、病気では無いが健康でも無い状態を表します。
冷えもこの「未病」であり、言わば病気の一歩手前を指しているのです。
足の冷えを少しでも解消するための簡単なストレッチとツボをお教えします。
足の冷え対策にオススメの簡単ストレッチ
ストレッチをするだけでも血行が良くなり冷えにくくなりますので、是非行いましょう!
- 床や椅子に座った状態
- 太ももの上に足を乗せ、手で足首をぐるぐる回す
ふくらはぎの筋肉は第2の心臓と言われていています。
身体中を巡った血液をまた心臓に返すように筋肉が働くのです。
そのため、ふくらはぎの筋肉を動かす事で足先がぽかぽかと暖かく感じるのです。
足の冷え対策にオススメの足裏のツボ
- 湧泉(ゆうせん)
足の裏にあるツボで足の指を曲げた時に出来るくぼみの部分です。
ここは自律神経を整えるとき使うツボです。
ツボを押して痛みを感じるということは、その場所に滞りがあるという考えがあります。
痛み感じるほど押せば効果がある訳ではないのでご自身で押す時にはイタ気持ちいいぐらいの力で押してください。
ご自宅ではお風呂に入った際に冷水と40~43℃の少し熱めのお湯を交互に数回かけます。
お身体のツボを刺激することで、自律神経を刺激し血行が良くなります。
湧泉だけでなく、自律神経の乱れを整えるツボはたくさんあります。
「なんとなくダルイ」・「冷える」・「なんだか気分が落ち込む」と感じるようであったら、一人で悩まずにまず試しに鍼灸治療を受けてみることをおススメします。
「病は気から」という言葉がある通り、気分的なものから身体の不調を生じさせやすくします。
「少し変だな」と感じる『未病』のうちに鍼灸院にいらしてください。