お顔以外に年齢を感じる場所で、みなさんはどこが気になりますか?
手の甲やお尻のたるみ、髪の毛など、色々あるのではないでしょうか。
その中でも、今回は「首のシワ」についてまとめていこうと思います。
首のシワが気になる、そういえば昔よりも深くなっているカモ…と思った方はぜひ読んでみてください。
その前に、簡単にシワについてのおさらいをしていきましょう。
シワの原因
表皮ジワ
いわゆるちりめんジワ。
主に乾燥が原因です。
真皮ジワ
表皮よりも深い、くっきりとした線になっているシワ。
主にコラーゲン・エラスチンの減少が原因です。
(コラーゲンやエラスチンは、紫外線や加齢などが原因で減少します)
表情ジワ
筋肉に沿ってできるシワ。
筋肉の緊張や使い方(クセなど)が原因です。
基本的には、この3つのタイプと原因に分かれます。
また、これらが組み合わさってシワを形成していることもあります。
首のシワどのタイプ?
上記に書いたシワのタイプと原因を読んでいただくと、自分がどれに当てはまるのか見えてきた方もいるのではないでしょうか?
表皮ジワタイプ
横線ではなく全体的に細かく、特に首の縦のシワが気になる人がこのタイプです。
乾燥すると、細胞と細胞の間に小さな溝が生まれ、シワシワした表面になります。
年齢が上がるにつれ、肌の保水力が下がるため徐々に気になってくる乾燥ですが、生まれつき皮膚が薄く保水力が弱い方などは、若くてもこのちりめんジワが存在します。
特に敏感肌タイプの方は、保水力が弱く肌のバリア機能が低下しているため、この細胞と細胞の間の溝から刺激を受けて肌のトラブルを起こしやすいのです。
真皮ジワタイプ
横にくっきりと付いているタイプのものです。
首のシワが気になるという方は、こちらが特に多いと思います。
コラーゲンやエラスチンが減少することにより、細胞が不揃いに整列して深い溝ができます。
また、弾力成分であるコラーゲンとエラスチンが減少するとハリのないお肌になるため、たるみが現れやすくなりハッキリとしたシワを形成します。
表情ジワタイプ
これは筋肉の使い方が原因と上記で説明しました。
首の筋肉とは、広頚筋や胸鎖乳突筋といった首の横から前面に向かってついているものを指します。
これらの筋肉が緊張し、柔軟な動きが出来ないと、同じような動きしかできず動かす度に同じ場所にシワが刻まれます。
特に、日本人は頷く頻度がとても高いと言われています。
そのたびにシワが寄ってしまうとどんどん深くなっていくのが分かりますよね。
しかめっ面ばかりしていると、眉間にシワが寄るのと同じ現象と考えてくださると分かりやすいかと思います。
首のシワ特有の原因
また、首のシワにはお顔とは少し違った原因も含まれます。
①姿勢
首のシワの原因には、姿勢も関係しています。
どのような姿勢の方が首のシワができやすいかというと…
- 肩が前に出ている
- 背中が曲がっている
- 顎が下がっている
つまり猫背の人は、首にシワができやすい姿勢といえます。
特にデスクワークや、スマートフォンなどを長時間覗き込んで見る方、掃除や料理などの家事で俯きの体勢でいることが多い方は要注意、または改善が必要です。
②枕
また、無意識のうちにシワを作りやすい体勢になっている場合もあります。
それは、就寝時です。
枕が高すぎると、顎が下がってしまい二重顎~首にシワが寄った状態になります。
1日のうち1/3の時間が睡眠時間ですので、就寝時の体勢はとても大切なのです。
ご自身の入眠時の姿勢は首にシワが寄っていないか、今一度確認してみてください。
自分で気を付けること
①首までの保湿&スキンケア
顔だけでなく、首(デコルテ)までを顔と思ってスキンケアすることが大切です。
(日焼け止めも同じく)
首の皮膚はとても薄いため、保湿力も弱いです。徹底的な保湿を心掛けましょう。
②バランスの良い食生活
年齢とともに体内で作られるコラーゲン量は減少します。
それと比例して、コラーゲンを分解する酵素の量は増えていきます。
まずは、積極的にコラーゲンの原料となる食べ物を摂り、コラーゲンが作られやすい身体を作ることが大切です。
特に、たんぱく質・ビタミンCはコラーゲンを作るときに必要不可欠ですので意識して摂りましょう。
③首の筋肉のストレッチ
筋肉の緊張を取って、首の動きを良くしましょう。
首の前面~横に筋肉がついているので、左右のストレッチを行います。
具体的には、ストレッチしたい方と逆側の手のひらをストレッチする方の鎖骨に沿わせ、軽く皮膚の動きを制限する程度の力を加えます。
そのまま頭を鎖骨を押さえている方と反対の方向(斜め後ろ)に向かって倒していきます。
心地よいと感じる程度の力で、左右両方20秒しっかり呼吸しながら行ってください。
④猫背をやめる(姿勢改善)
身についている生活習慣によって猫背は作られます。
1日の中で長時間前かがみになっていたり、パソコンやスマホを覗き込んでみたりしていませんか?
まずは、日常生活で一番長く前かがみになっているお仕事中、家事をしている時の姿勢などを見直しましょう。
さらに、背筋と腹筋が弱っていると良い姿勢が保ちづらくなりますので、背筋と腹筋のトレーニングを行い、脊椎(背骨)を前後・左右に動かして柔軟性を保ちましょう。
⑤枕、寝具の見直し
理想の枕の高さには個人差があります。
そのため何センチと決めるのではなく、自分に合ったものを使いましょう。
仰向けになった時に目線がやや下になる首の角度が理想です。
目線が下すぎる方は枕が高く、首のシワの原因になっている可能性があります。
そして、首や肩の状態は毎日変化するので調節しやすいタオルなどを使うのもおすすめです。
カラダキュアで受けるならどの施術?
美容鍼と組み合わせることでより、効果的な施術をピックアップして解説します。
リンパケア
リンパケアではデコルテから首の前面・側面、そしてお顔の筋肉をしっかりと緩めることができます。
浮腫みも流していく為、スッキリとした本来の首のカタチが現れシワを作りづらくしてくれます。
特に首にコリを感じたり、浮腫みで首のラインがぼやけていると感じる方におすすめです。
炭酸ジェルパック
ジェルパックは炭酸の効果によって血管を拡張させ、血液の流れを良くし新陳代謝を上げるとともに、コラーゲンやエラスチンなどの生成を促進させます。
また、保湿成分も含まれたパックのため乾燥対策にも効果的です。
シワ全般におすすめの施術です。
でんき美容ていしん
ていしんの作用はリンパケアと似ていますが、浮腫みよりも筋肉のコリが気になる方に効果的です。
また、歯ぎしりや筋トレによって、顎の筋肉や首の筋肉に負担がかかっている方にはこのような治療で定期的に緩めていくのをおすすめします。
身体の鍼治療
姿勢が原因でシワが気になる方は、身体の治療も含めて行うことが大切です。
身体の鍼治療は姿勢を整えるために、筋肉を緩めることができます。
もちろん姿勢は、自分でも意識して治そうと思わなければ日常的に良くすることは難しいため、患者さんと鍼灸師が一緒に取り組んでいく必要があります。
ボディケアなども取り入れ、お身体全体を治療していくのがおすすめです。
さいごに
まず、自分のシワは何が原因かを探っていくことが改善への近道となります。
私自身も、こちらを書きながら自分が普段できていないことを改めて反省するきっかけになりました。
みなさんにとっても、何かを改善するきっかけになってもらえると嬉しいです。
まずは、日常生活にプラスワンのケアからはじめましょう。