前半①にひき続き、後半②ではスキンケアアイテムの選ぶポイントや、美容鍼の乾燥肌への効果についてなどをお話していきます。
保湿成分とスキンケアアイテムの選ぶポイント
お肌は外側から「表皮層」「真皮層」「皮下組織層」で作られており、保湿機能をもつ大切な物質は、一度は耳にしたことがあると思います。
表皮にある「セラミド」と真皮にある「ヒアルロン酸」などです。
ほかにもコラーゲンなどありますが、今回は最も重要な2つを書いていきます。
セラミド
「セラミド」は角質層に存在し、肌本来の保湿機能を担う物質です。
ごく薄い角層は、角層細胞がレンガのように積み重なってできています。
この細胞と細胞の間をセメントのように埋めている角層細胞間脂質の主成分がセラミドです。
角層細胞の間をきちんとすき間なく埋めて、物理的にも水分を逃がさないようにして、外からの刺激の侵入も守っています。
バリア機能をきちんと働かせるための主役となっている成分です。
ヒアルロン酸
「ヒアルロン酸」は真皮層に存在します。
粘弾性のあるゼリー状で、水分と結びついて肌を乾燥から守る役割のほか、真皮内に網の目状に張り巡らされるコラーゲンの隙間を満たして、肌のハリや弾力を生み出す役割をもった物質です。
そして、年齢とともに減少する性質があります。
体内のヒアルロン酸量は、20歳をピークにどんどんと減少し続けますが、40歳代からはその減少スピードが急激に速まり、60歳代になると20歳代の半分以下にまで減少してしまうといわれています。
スキンケアは、角質層(表皮層の一番外側)へのアプローチで、市販のスキンケアアイテムを真皮層にまで届かせることはほぼ不可能です。
勘の良い方はお気づきかと思いますが、スキンケア用品を選ぶポイントとして見るべき成分は「セラミド」ということです。
スキンケアアイテムに含まれているヒアルロン酸は、分子量が非常に大きく、肌の内部に浸透させることがとても難しいですし、もともと真皮に存在しているヒアルロン酸と同じ役割を果たすことこそできません。
もちろん意味がないということではなく、肌の表皮の上に留まって肌の潤いをキープし、バリア機能の改善とターンオーバーの正常化をサポートします。
効果は、ヒアルロン酸が肌の表面に留まっている間だけです。
化粧水だけでは、持続性を期待することはなかなか難しいので、角質層に存在する「セラミド」を直接補うことをおススメします。
保湿化粧品を選ぶ際は、保湿成分の「セラミド」のほか、「ヒアルロン酸」「スクワラン」「アミノ酸」がはいっているかをチェックしてみて下さい♪
なかでも「ヒト型セラミド」という種類がもっとも保湿力に優れています。
「セラミド1・セラミドNP」など英数字のつくもの=「ヒト型セラミド」なので、ぜひ取り入れてみて下さい。
そして、真皮層に存在する保湿成分「ヒアルロン酸」はどうすれば?となりますが、ここでピッタリなのが美容鍼というわけです。
理由を詳しく説明していきます。
乾燥肌と美容鍼の効果
美容鍼は、乾燥予防に直接関与する表皮層と真皮層にアプローチします。
鍼をする、ということは「小さいキズをつける」ということ。
鍼によって小さいキズを付けることで、線維芽細胞(お肌の元になる細胞のこと)を活性化させ、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸など生成を活発にします。
そして、表皮層で行われているお肌のターンオーバーを整え、セラミドの生成にもとても有効です。
角質はスキンケアアイテムで補えるとはいえ、やはり自ら作り出すものの方が定着力、キープ力が良いに決まっています。
理想は、化粧品で外側からケアして、美容鍼で内側からケア、お肌のサポートをすることです。
ではカラダキュアで、乾燥にオススメのメニューをご紹介します。
カラダキュアで乾燥肌にオススメのメニュー
美容鍼
上記のように、細胞を活性化し自然治癒力を上げることで乾燥肌対策、乾燥肌改善をする。
美容灸
皮膚温を上げ、ヒートショックプロテイン(キズを修復するたんぱく質)を生成させ、肌のバリア機能を高め、美容鍼との相乗効果も見込めます。
炭酸ジェルパック
高濃度炭酸×高保持力のパックで、保湿の持続力アップだけでなく、ハリ弾力アップ、くすみ・クマ改善、毛穴の開き・黒ずみを解消、ニキビ・吹き出物の解消、シワ改善など様々なお悩みにもアプローチできることが、嬉しいポイントです。
市販のパックでももちろん保湿され効果はありますが、カラダキュアで販売もしている炭酸ジェルパックがなぜ人気なのか、ここで理由と効果を少し長くなりますが、詳しく説明していこうと思います。
カラダキュアでメニューとしても人気の炭酸ジェルパックは、炭酸ガス濃度4,000ppmで、高濃度な炭酸ガスのうえ、30分おいても半分の2,000ppmほどにしか減らない高保持力です。
ppmというのは炭酸がどれだけ入っているかの指標です。
炭酸の効果が得られるための最低濃度は400ppmです。医療に応用出来て治療効果を得るための必要な炭酸ガス濃度は1,000ppmと定められております。
4,000ppmが、どれだけ高濃度かということがお分かりいただけたでしょうか?そして30分おいても2,000ppmという高濃度です。
市販に売られている炭酸パックなどで、よくパチパチするものがあると思いますが、カラダキュアで販売している炭酸ジェルパックはパチパチしません。
パチパチしている物は一見たくさんの炭酸がお肌に入ってくれるように感じますが、それは間違えで空気中へと逃げてしまっているということです。
パチパチする感覚が好きな方もいらっしゃると思いますし、もちろんパチパチしていても炭酸はしっかりお肌に入っていると思います。
カラダキュアで販売している炭酸ジェルパックがパチパチしないのは、空気中へと炭酸を逃がさない為です。そのため高濃度×高保持力というわけです。
ではなぜ炭酸がお肌に入ると良いのでしょうか?
【炭酸ガスの効果】
炭酸ガスがお肌に入り、二酸化炭素の量が増えると脳が酸欠と勘違いし、酸欠を防ごうと酸素量がアップします。
さらに、微粒子状の炭酸ガスが血管内へ入ると「ボーア効果」と呼ばれる炭酸の効果により、血管が拡張し血流の促進、血液中の酸素が肌へと押し出されることで、お肌の酸素摂取量がぐんと上昇します。
肌細胞が一つ一つの新陳代謝を促進させることで、乾燥肌に効果的であり、それ以外にもたくさんの効果が得られるのです。
※炭酸ジェルパックはカラダキュアのウェブショップからもお買い求めいただけます。
炭酸ジェルパックだけでなく、乾燥肌改善を目的にケア、対策していることがそれ以外の効果にもなります。
長くなりましたが、書いている私も美容鍼をする前までは乾燥肌でとても悩んでいました。
今ではケアを怠らなければ粉をふくこともなくなり、とても肌質が改善されました。
前半①と後半②が皆さんの参考になれば幸いです♪
そして乾燥肌で悩んでいる方、是非一度カラダキュアの鍼灸師に相談してみてはいかがでしょうか?