在宅勤務が多くなる中で、もっともよく耳にするのが『体重の増加』です。
普段の通勤がなくなり、行動範囲が狭まり活動量が減っている方多いことも原因の1つですよね。
家の中でじっとしていると体の血行が悪くなり逆に疲れを感じやすくなります。
基礎代謝も落ちるばかりです。
じっとしていても食欲は尽きませんので、美味しいものに目がない人にとって高カロリー食をとり、内臓脂肪を溜めるピンチです。
とは言え、漠然としか『内臓脂肪』を知らず、『何が身体に悪いのか?』知らない人が多いのではないでしょうか?
これ!内蔵脂肪が良くない原因
内臓脂肪とは腹腔内に存在する脂肪の事で、主に腸間膜(腸を支える腹膜)の毛細血管のわきに存在します。
腸で吸収した糖やアミノ酸は、毛細血管に入り肝臓の門脈へ向かいます。
内臓肥満が進むと、その血管のわきに、ちょうどブドウの房のように脂肪細胞がびっしりと鈴なりに付着します。
脂肪細胞が多く存在してくると、腹圧が増し、横隔膜が押されてせり上がります。
横隔膜が押し上げられると、肺は押しつぶされ呼吸しづらくなります。(個人差があります)
自律神経の働きにも関係するのかどうかは定かではありませんが、噴門(胃の入口)の収縮力が弱くなって、逆流性食道炎(通常、食べ物が食道を通り胃へ送られますが、これが逆流する症状)を起こしやすくなります。
また一番の怖さは、内臓脂肪の蓄積が進むと、各種の生理活性物質(アディポサイトカイン)を出す事です。
生理活性物質(アディポサイトカイン)は、身体に悪影響を及ぼす物質です。
増えすぎたアディポサイトカインは、高血圧、高血糖、糖代謝異常、脂質代謝異常、脂肪肝、不妊、月経不順を引き起こす原因になります。
内臓脂肪が悪玉コレステロール(LDL)を増やし、血液中を走り回って血管内に入り込むと、貪食細胞(マクロファージ)に貪食されます。
それが活性酸素・フリーラジカルに酸化されることで、動脈硬化は一挙に進みます。
この一連の流れをメタボリックシンドロームと呼びます。
内臓脂肪が増えることによってメタボリックシンドロームに拍車がかかる事がわかると思います。
あなたはメタボリックシンドローム?
メタボリックシンドロームの診断基準は、
おへその高さの腹囲が
男性で85cm以上、
女性で90cm以上の場合、
この条件に下の3つの症状のうち2つ以上該当した場合メタボリックシンドロームと診断されます。
1.中性脂肪150㎎/㎗以上、HDLコレステロール40㎎/㎗未満のいずれかまたは両方
2. 血圧が上で130mmHg以上、下で85mmHg以上のいずれかまたは両方
3. 空腹時血糖が110㎎/㎗以上
内臓脂肪は進行するとメタボリックシンドロームに直結するので、お腹周りや血液検査の数値などが気になる方は、食生活や日常の運動で予防できます。
どうすればメタボリックシンドロームにならない?
外に出たくないでも体は適度に動かしてメタボリックシンドロームを予防しようと思う方にオススメしたいのがラジオ体操です。
子ども達の夏休みによく行われ、企業によっては朝礼や昼礼時等に取り入れられることもあります。
日本人に馴染みの深いラジオ体操ですが、全身の筋肉をバランスよく動かし、脂肪も燃焼させる効果が期待できるほどよく考えられた体操です。
効果的と言われるのが、
- 血行改善による肩こり、首こりの緩和
- 新陳代謝を上げる
- 体の柔軟性アップ
- 便秘の改善等
これらの改善が期待できます。
第1体操だけでも13種類の動きがあり、全身の筋肉をまんべんなく動かすことができます。
特に新陳代謝を上げるのでダイエット効果も期待できます。
しかしラジオ体操を正しいフォームで行わないと効果が感じられず、即効性もないので継続しなければなりません。
成人の場合1日3回程第1、第2体操を行うことが理想とされています。
朝に行うと身体の各器官が目覚め、活動的になれます。
各臓器に働きかける事で、消化促進や便秘改善も期待できます。
頭もすっきりするので、仕事や家事のペースアップに繋がり期待できます。
お昼ごろに行うと身体を動かす事で凝り固まった体を柔軟にし、集中力やヤル気を回復させる効果が期待できます。
血流を巡らせるので、顔色が明るくなり、夕方のむくみを抑える事もできます。
お昼休みの終わり頃もう一踏ん張り頑張りたい方にはオススメの時間帯です。
夜の時間に行うと朝、昼よりもダイエット効果が期待できます。
18:00以降は体温も上がり、カロリーの消費量が高い時間帯と言われています。
その時間帯に全身運動であるラジオ体操をする事で更に体温が上昇し、カロリーの消費量も増やすことが出来ます。
また、就寝時間の2時間前に身体を動かす事で適度に筋肉を疲労させ、より上質な睡眠を得られます。
ストレスホルモンの減少からアンチエイジング効果が期待できるそうです。
好きな時間、自分のペースに合わせた時間に行い無理の無い範囲で続けることが大切です。
運動不足と感じている方はぜひラジオ体操から始めてみて下さい。
基礎代謝とは?
運動することで使われるカロリー・代謝量が気になりますよね。
一方で運動せずともごく一般的な生活を送ることで消費されるエネルギーがあり、これを基礎代謝と呼びます。
- 基礎代謝は一日で消費する全エネルギーの約70%。
- 基礎代謝のうち40%は、筋肉維持のためのエネルギー消費。
- 筋肉維持のためのエネルギー消費量は、筋肉が大きさに比例。
基礎代謝量がアップすれば自然に消費されるエネルギーが増えるので太りにくくもなるということです。
基礎代謝を簡単に上げる方法としてお風呂につかる、中でも半身浴は効果的です。
出たり入ったりをくり返す、反復浴という入浴法もありますが両者とも、欠点なのは入浴に時間がかかるということです。
入浴にたっぷり時間がとれるという人は、お風呂で読書をしたり音楽を聞いたりと、入浴時間をリラックスタイムとすれば良い方法です。
発汗浴って?
家族が多く、帰宅時間が遅いなどと、入浴に時間を割くことが難しい方には、「発汗浴」という入浴法をオススメします‼︎
発汗浴とは、浴槽にフタをして入る入浴法です。
お風呂に入ったら、お風呂のフタを閉めてしまい、頭だけ出します。不便に感じる人は両手を出してもOKですよ。
フタをしているので、体の部分は蒸し風呂の状態になります。
半身浴だと上半身が寒いと感じる人でも、発汗浴はお風呂に入っていない部分も蒸気に包まれているので温かく入浴できます。
発汗浴は基礎代謝アップにも効果的なことはもちろん、美肌にも効果があります。
他の入浴方法と比較すると
発汗浴はカラダに負担をかけず、短時間でたくさんの汗をかいてカラダの芯までしっかり温まります。
【短時間で多くの汗をかきます】
わずか20分入浴で発汗量が半身浴の約10倍!短時間で驚くほどの汗がでます。
【体に優しい入浴方法】
脈拍数はゆっくりと上昇し、血圧はほとんど変化しません。
血管や心臓への負担が少ないので、どなたにもおすすめできます。
【体の芯から温まります】
一度、芯まで温まった身体は冷えにくく、入浴後30分たってもポカポカ。
冷え性の方や体のコリが気になる方におすすめの入浴習慣です。
【美肌効果】
汗には体内の不要な物質や老廃物を排出するという、大切な働きがあります。
発汗浴では、血液が循環して全身を温めるので、顔にもたっぷりと汗をかき、お肌もぷるぷるに。
汗をかいて、美肌効果アップです!
おうち時間が長くなった今だからこそ、私生活を見直し、メタボリックシンドロームにストップをかけましょう!
鍼灸は『未病(病の一歩手前)』を治すことに特化した施術です。
この記事が少しココロに止まった方は、メタボリックシンドロームが気になっているのかもしれません。
心身の調整を鍼灸院で受けてみてはいかがでしょうか?
美容鍼灸サロン カラダキュアは「真の美しさは健康から」をモットーに鍼灸施術を行っています。