こんにちは。
美容・アンチエイジングといえば、お顔がメインとなりがちですが、髪の毛の印象というのもとっても大切ですよね。
マスクでお顔の半分が隠れている今、髪の毛に印象を左右されることが多くなりました。
髪型や髪色をより楽しむためにも、「髪」と「頭皮」の状態を良く保つことは大切です。
今回はそんな髪と頭皮のお悩みについてまとめていきたいと思います。
その前にまずは健康な髪が生え、抜けるまでの過程について知っておきましょう。
健康な発毛と脱毛
髪の毛は、その1本1本に寿命があり寿命になると抜けていきます。
1日約100本の髪の毛が抜けるなんていうのは、みなさんもご存じかと思います。
しっかりと寿命まで成長を遂げた髪の毛が毎日抜けて、同じ量の髪の毛が生えてきます。
サイクルとしては、
発毛 → 成長期(2~6年) → 退行期(2~3週間) → 休止期(3~4か月) → 脱毛
というように繰り替えされ、抜けるまでのほとんどが成長期です。
髪の毛の寿命は約2~6年で、女性よりも男性の方がやや短い傾向にあり、これはホルモンによる違いといわれています。
薄毛、脱毛
患者さんとお話をしている中でも、1番良く聞くお悩みは「薄毛」と「脱毛」です。
- 抜け毛が増えた
- ボリュームが減った
- 円形脱毛が出来た
- 髪が薄くなり地肌が見える
など症状はさまざまです。
薄毛、抜け毛の原因
脱毛には様々な原因があり、原因によって治療方法も異なります。
ストレス、食生活、ホルモンバランスの乱れ、頭皮の緊張など自分自身の生活習慣が関係していることが多いです。
これらは自分自身の意識により比較的改善しやすいものですが、その他、疾患としての脱毛も存在します。
男性型脱毛症(AGA)、女性男性型脱毛症(FAGA)
男性に多く、男性の3人に1人はAGAを発症していると言われています。
AGAは進行性の脱毛症のため、早い治療が早期改善のカギとなります。
円形脱毛症
脱毛症の中でも代表的なのが円形脱毛症です。
名前にもあるように円形に脱毛するのが特徴的ですが、全体の毛が抜ける全頭型や多くの箇所が円形に抜ける多発型、生え際が帯状に抜ける蛇行型などがあります。
皮膚感染症、膠原病、消化器系の疾患による脱毛
これらは、もともと罹患している疾患が原因で脱毛が引き起こされているものです。
基本的には疾患が治るとともに脱毛症状も改善していきます。
白髪
黒々とした髪の毛の中に生えてくる白髪。
どうしてもマイナスのイメージが先行し、気になってしまいますよね。
髪の毛が黒いのは、色素細胞(メラノサイト)の働きによるものです。
黒い髪が白くなっているのではなく、色を付ける働きが弱ることで白髪が生えてきます。
白髪の原因
メラノサイトがうまく働かなったり、メラニンの生成に問題が起きたりすることに原因が存在します。
紫外線
メラニンといえばシミ、シミといえば紫外線。というように、白髪も紫外線とは関係が深いです。
紫外線に当たることで、メラノサイトの機能が低下し上手くメラニンを作れなくなり、着色できずに白いまま生えてきます。
遺伝
絶対に遺伝するというわけではありませんが、遺伝的な関係あるようです。
栄養不足
メラノサイトが働くために必要な栄養がうまく供給できていないと、働きが低下してしまう白髪ができやすくなります。
頭皮の臭い
枕が少し臭う、仕事終わりの頭皮の臭いが気になる…など自分の頭皮の臭いが心配になったことがある方、いらしゃるのではないでしょうか。
加齢臭!?なんて言葉がよぎってしまうことも…。
そもそも、頭皮は身体で一番皮脂腺が多く存在し、皮脂が分泌されることで常在菌によって代謝物質が生成されます。
その代謝産物が酸化することで臭いが発生するので、誰しも少しは臭う場所でもあるのです。
ただ、その皮脂が過剰に生成されてしまうと、許容範囲を超えた不快な臭いになってしまいます。
皮脂を過剰分泌させる原因とは何なのか、確認していきましょう。
頭皮の臭いの原因
シャンプーの方法
間違った方法でシャンプーを行うと、皮脂のバランスが崩れて臭いのモトとなります。
洗い残しの無いように濯ぎ、乾燥しないように洗いすぎに注意しましょう。
睡眠不足
睡眠不足の状態が続くと交感神経が優位に働きやすくなります。
交感神経は男性ホルモンを活性化するため、皮脂の分泌も同様に活性化します。
交感神経優位にならないよう、十分な睡眠が必要です。
加齢
性ホルモンの分泌量と皮脂の分泌量は比例します。
そのため、年齢を重ねていくにつれ性ホルモンも減少し、皮脂分泌も少なくなり頭皮の皮脂バランスが崩れやすくなります。
食生活
脂っぽいもの中心の食生活は皮脂の分泌量を増やします。
偏った食生活にならないようにすることが大切です。
頭皮の荒れ(吹き出物、フケ)
頭皮が荒れる、赤み、かゆみ、フケなどの皮膚トラブルも不快ですよね。
こちらも、自分で治せるものから病院へ受診が必要なものまで色々な原因があります。
頭皮の荒れ(吹き出物、フケ)原因
乾燥肌
お顔やお身体のみでなく、頭皮の乾燥も皮膚トラブルを引き起こします。
乾燥していると肌のバリア機能が落ち、かゆみ、フケ(カサカサしたもの)が発生しやすくなるとともに、アトピーなどのアレルギー反応を起こしやすくなります。
アトピー性皮膚炎
生まれつきアトピー素因があると、何らかの外的刺激で炎症が起きます。
特徴としては、左右対称で関節部に現れやすいです。
気管支喘息、アレルギー性鼻炎、結膜炎などに罹患している方は素因があるため、アトピーによる肌荒れの可能性が高いです。
乾癬
皮膚が赤く盛り上がり、そこに銀白色のフケのようなもの(鱗屑)ができ、ポロポロと剥がれ落ちます。
乾癬になる原因は解明されていないため、このような症状が出た場合はすぐに病院へ受診し治療をはじめましょう。
脂漏性皮膚炎
皮脂の多い場所にできる湿疹です。
マラセチア菌という菌の増殖により引き起るとされています。
ベタベタした黄みがかったフケが特徴的です。
悪化すると自然に治すことができないため、病院への受診が必要になります。
鍼灸治療で期待できること
鍼灸治療では、
- 頭皮の血流促進(栄養運搬の補助)
- 自律神経、ホルモンバランスの乱れを整える
- ストレス緩和、リラックス効果
- 肌、頭皮のバリア機能をUP(乾燥対策)
- 肌細胞のターンオーバー促進(頭皮の修復機能促進)
このような効果が期待できます。
つまり、原因が上記に含まれるような症状であれば鍼灸治療が有効です。
また、予防にも効果的ですので、いつも美容鍼でカラダキュアに通っているかたも、頭髪のお悩みがあれば治療をプラスすることも可能です。
そして、カラダキュアの美容鍼施術では顔に鍼を打つだけでなく、首・頭皮(側頭部)も含めてケアをしていきますので、嬉しいことに美容鍼だけで「白髪が生えにくくなった」「髪の毛にツヤがでた」などのお声をいただくこともあります。
セルフケアで予防
ここまで色々な症状をまとめてきましたが、最後に自分自身で出来る頭髪ケアについてまとめていきます。
①紫外線ケア
帽子、日傘、UVカットスプレーなどで頭皮(特に生え際)に紫外線を当てないようにしましょう。
②頭皮のケア
頭部の筋肉をほぐして、血流を促進することが大切です。
シャンプーのついでに指の腹で優しく頭皮を動かすようにマッサージをしましょう。
爪を立てないように注意してください。
③食事
たんぱく質、ミネラル(亜鉛、鉄)、ビタミンB2、ビタミンCを含む食品を取り、カフェインの摂りすぎに注意しましょう。
④保湿
特に乾燥肌の方、季節によっては頭皮まで保湿するようにしましょう。
また、夏でも日焼け後など、皮膚にダメージが与えられた後は汗を流し清潔な状態で保湿します。
⑤心身のケア
精神的なストレス、肉体的な疲労、どちらも適度にメンテナンスをしましょう。
ストレスや疲労は、自律神経やホルモンバランスの乱れ、免疫力の低下に繋がります。
趣味や、適度な運動などで、ご自分でメンテナンスができない方は、定期的な鍼灸治療もおすすめです。
この5つを意識して、頭髪トラブルを防いでいきましょう。
美容鍼灸サロン カラダキュアは「真の美しさは健康から」をモットーに鍼灸施術を行っています。