テレビやネットなどで「腸活」というワードを耳にしたことあるのではないでしょうか?
「腸活」を行う事によって、美肌やダイエット効果が期待できるのです!
女性は特に、便秘がちだったり下しやすかったりなど、腸のお悩みがある方が多くいらっしゃると思います。
今回は、そんな「腸活」について書いていきたいと思います。
体の中にある腸って何をしているの?
皆さんもご存じかと思いますが、人間の身体には腸が二種類存在しています。
「小腸」と「大腸」です。
小腸
小腸の働きは、胃で消化された食べ物が運ばれて、その食べ物をより消化させるとともに栄養を吸収する働きを持っています。
大腸
大腸の働きは、小腸から運ばれてきた食べ物から水分を吸収し、便を作るという働きを持っています。
この腸の働きが乱れることにより、“便秘”や“下痢”が起こり、そこから肌荒れや太りやすくなるなどのトラブルが起こるようになります。
“便秘”と“下痢”の原因は?
便秘の原因
①排便反射の乱れ
排便反射とは、便が大腸から直腸へ移動していきある程度便が直腸(大腸)に溜まった状態になると「便が来ている、出さないと!」と言う信号を脳に送ります。
その信号を脳が感じ取って便意を感じ取ります。
それから肛門の筋肉を緩め、腸を動かし溜まった便を出す仕組みとなっています。
しかし仕事の関係上なかなかお手洗いに行けない方や通勤時間が長く我慢しがちになってしまうと、排便反射は終わってしまい便意を感じなくなります。
この排便を我慢する事を続けていると腸や肛門の働きは弱くなってしまい、脳への信号も伝わりにくくなります。
②水分・食物繊維不足
水分や、食物繊維が体内で不足していると、便が硬くなりやすく流れが悪くなりそこから便秘に繋がります。
③自律神経の乱れ
本来、人間の身体は副交感神経が働いている時に、消化や吸収、排せつなどを行うように構成されていますが、自律神経が乱れ副交感神経への切り替えがうまくいかなくなると腸の働き(蠕動運動)が悪くなり便秘に繋がります。
※蠕動(ぜんどう)運動とは、便を肛門の方へと運ぶ腸の動きのこと。
下痢の原因
①自律神経の乱れ
便秘でも自律神経の乱れとありましたが、下痢も自律神経の乱れで起こりうるのです。便秘とは逆に腸の動きが過剰になる(蠕動運動)ことで、便の流れが速くなり、下痢として排泄されます。
②暴飲暴食
食べ過ぎや飲み過ぎによる消化不良や、アルコールや刺激物の入った食品を食べたことによる刺激によって下痢に繋がります。
腸の乱れによるお肌や身体への影響とは
上記で、“便秘”と“下痢”について書いてきましたが、主に“便秘”が肌荒れ&体重増加の原因になっているのです!
何故、便秘になると肌が荒れるのか。
重要なのは、腸内の悪玉菌による腐敗物生成。
いつまでも便が腸内に残っていると、悪玉菌が腐敗物を作り出し、その腐敗物が身体全体を巡って皮膚の外に排出されると肌荒れが起こります。
また、腐敗物が排出されるとターンオーバーも乱れます。
ターンオーバーは肌の生まれかわりのこと。
この生まれ変わりがうまくいかず、シミ・肌荒れ・吹き出物の原因に繋がります。
便秘と体重増加の関わりについて
まず、便とは何かを思い出していただくと、食べたものの残りカスでした。
その残りカスの中に含まれていた栄養素は胃や小腸で吸収されているはずですが、すべてがすべて吸収されているわけではなく、便の中にも残っているのです。
その便が大腸の中に残っているとその残っていた栄養素を吸収してしまう可能性があり、より栄養を吸収してしまうことになるのです。
また便秘になると胃腸の動きが悪くなり、代謝が低下するとも言われます。
そのため代謝の低下から、脂肪が燃焼されにくくなり体重の増加に繋がってしまうのです。
「腸活」ってなに?
腸活とは、腸内環境、腸内フローラ(腸内細菌)を整えることです。
上にも書きましたが、腸内の悪玉菌が増えると腐敗物を生成し、肌荒れなど身体や肌に不調が起こります。
悪玉菌が増える原因としては、日ごろの食事や加齢による免疫機能の低下、自律神経の乱れなどが考えられます。
この原因を改善しつつ、悪玉菌の量を減らし腸の調子を上げていくのが「腸活」です。
「腸活」は何をするの?
では、具体的に腸活って何をしたらいいのかについて書いていきたいと思います!
善玉菌を増やす!
悪玉菌のことを上で書いてきましたが、腸の中には善玉菌も存在しています。
この善玉菌を増やすことで腸内環境を良くしていきます。
善玉菌には種類があり、よくCMなどで名前を聞く“ビフィズス菌”も善玉菌の仲間です。
他にも、“フェーカリス菌”、“アシドフィルス菌”などがあります。
善玉菌を増やすことで、悪玉菌が増えるのを抑え、腸の蠕動運動を促し便秘を予防することができます。
善玉菌を増やす方法として、まず食事内容に気を付けましょう。
善玉菌を増やす材料になるのが食物繊維(大根・玉ねぎ・ニンニク・海藻・キノコ類・豆類)、善玉菌をそのまま摂取するには発酵食品(豆腐・味噌・納豆・ヨーグルト)などがあります。
日ごろから心掛けて摂取するようにしましょう。
また、食事だけでは補いきれない部分もあるため、薬を飲むことに抵抗が無い方は整腸剤がオススメです!
整腸剤にもいろいろ種類があるので、薬局の薬剤師さんなどに相談してみてください。
自律神経を整える!
自律神経の特に副交感神経は消化器官の働きにとてもよく関わっていると上にも書きましたが、自律神経が乱れ副交感神経への切り替えがうまくいかなくなることで腸の働きが悪くなり、便秘や下痢に繋がります。
自律神経を整えるために、しっかり睡眠をとることや、適度な運動、ストレス発散ができるように日ごろから心掛けることが重要です。
鍼灸治療と「腸活」
鍼灸治療でも「腸活」を行うことができます。
まず、上で何度も書いてきている通り、腸活には自律神経を調節することがとても大事です。
今までのブログにも書いてきていますが、鍼灸治療は自律神経を整えることにとても向いています。
自律神経と鍼灸治療について詳しく書いてあるブログはコチラ
他に、鍼灸治療は東洋医学的な面からもアプローチをしていきます。
脈診や腹診、問診(カウンセリング)によって一人一人の体質をチェックし、腸の乱れの原因を見つけ治療を行います。
例えば、「脾虚(ひきょ)」である場合。
脾は東洋医学的考えで、消化器官にとても深く関わっていると言われています。
脾の働きが弱まることで、消化器官の働きが乱れ腸の働きも乱れやすくなります。
鍼灸治療では、ツボを使い脾に働きを上げるお手伝いをします。
それにより、腸の働きを整えることができます。
カラダキュアでは、基本コースという身体のコースの中に調整鍼が含まれています。
調整鍼では、脈診・腹診によって患者さん一人一人の体質を調べ、ツボを使い体質調整を行うものとなっています。
体質改善をしっかり行いたい方は、基本コースが入っているコースをお選びください。
また、浜松町大門院では《温活》というものを取り入れています。
《温活》というのは身体を温めながら、インナーマッスルを鍛えるエクササイズのことです。
なぜそれに腸が関わるのかというと、インナーマッスル(腹横筋)がしっかり使えるようになると内臓の働きが良くなる為、腸の働きも良くなり「腸活」に繋がるのです。
「腸活」で、キレイで美しい肌&身体を手に入れましょう♪