カラダキュアでよくある美容鍼や鍼についてのご質問をまとめてみました。
これを読んで美容鍼・鍼施術未経験の方は今後の参考に、すでに美容鍼や鍼施術のご経験がある方は鍼マニア度をチェックしつつ、さらにレベルを上げてみて下さい。
鍼マニア度もチェック!美容鍼・鍼のよくある質問まとめ① はコチラからどうぞ
Q4.生理中に鍼や美容鍼を受けても問題ありませんか?
A.問題ありません。
マニア度:★★☆☆☆
生理中の施術はちょっと気になるかもしれませんが、生理中の鍼、美容鍼は特に問題ありません。
むしろ美容鍼は生理後半期に受けるとハリやツヤが増しやすいのです。
生理が終わるころから約1週間ちょっと、ちょうど排卵日あたりまではエストロゲンというホルモンの関係で通常の効果に加えてさらにハリやツヤを実感しやすくなると言われています。
エストロゲン(卵胞ホルモン)は卵巣から分泌され、子宮内膜を厚くする働きがありますが、その他にも女性らしい身体を作るという役割もあります。
皮膚、髪、筋肉、骨、自律神経などの働きとも関与しているので、エストロゲンの分泌が活発になる生理の終わりごろから排卵日あたりまでは美容鍼を受けるにはもってこいの期間と言えます。
ただし、皮膚が多少敏感になる方もいらっしゃいますので、鍼の刺激に弱い方は注意が必要かもしれません。
生理中の施術についてはまったく問題ありませんが、生理の1日~2日目で経血量が多く不安な時や体調がすぐれない時などは無理をしないように。
その時期の予約は避けて体調が落ち着いている時にゆったりと受けましょう。
また、生理痛や生理不順、PMSの施術としてはどの周期がよいのか?というご質問もよくお受けします。
体調によっては周期を指定することもありますがとくに決まりはありません。
決まりはありませんが、不定期にならないようにした方が施術の効果が早く実感できます。
担当の鍼灸師に相談してみて下さい。
Q5.美容鍼や身体の鍼施術はどうして刺したまま時間を置くのですか?
A.鍼の効果を最大限に引き出し、副交感神経を優位にするためです。
マニア度:★★★★☆
鍼はすぐに抜いても効果があります。
特に狙った経穴(ツボ)を刺激したり、筋肉に単発の刺激を入れたりするには十分有効です。
鍼を打った直後は自律神経のうちの交感神経が優位になります。
交感神経は危険から身を守るための神経です。
「敵がいる!」「戦わねば!」「逃げねば!」と感じた時に身体が「それ用」になるよう調節する神経です。
脈拍数増加、発汗、呼吸数頻回、筋肉緊張、周囲の気配に敏感になり、胃腸の働きは鈍くなります。
緊張を強いられるシーンや、戦闘態勢(ケンカなど)、100M全力疾走時などの時をイメージしていただくと分かりやすいかと思います。
鍼が身体に入ってくることで防御機能が反応し、直後は身体全体の緊張が高まります。
一方、副交感神経は身体を癒すための神経です。
のんびりリラックスしている時、眠くなったりしている時ですね。
脈拍数減少、呼吸数低下、筋肉弛緩、気分はゆったりして、胃腸の働きは活発になります。
鍼を打った直後は緊張状態になりますが、少しすると副交感神経が優位になる為、リラックス状態へと移っていきます。
鍼を打ってすぐ抜いても効果はありますが、その場合は交感神経が優位のまま、鍼によって副交感神経が優位になることはないということになります。
スポーツの前、試合の直前などには交感神経が優位のままの方が高いパフォーマンスを出せたり、怪我をしにくかったりということもありますが、赤血球を増やしたり、細胞の修復力を高めたり、また筋肉をより緩めたり、身体を深いリラックス状態に導き、身体全体の回復を高めたりしたい時には、鍼を打ったまま少し時間を置いた方が効果は高いと言えます。
美容鍼や身体の鍼施術を受けたことがある方であれば「施術中寝てしまった」という方はかなりいらっしゃるのではないでしょうか。
疲れていたから、昨日寝不足だったから、温めていたから、などと思っていらっしゃる方も多いかもしれません。もちろんそういうこともあるでしょう。
ですが、施術中に眠くなる、というのも実は副交感神経が優位になった結果が現れた症状の一つだということがお分かりいただけたかと思います。
寝ている時によだれがでてしまうのも副交感神経優位になり唾液分泌が増加した結果です。
最近多い不眠(眠りが浅い、寝つきが悪い、途中で目が覚めるなど)でお悩みの方は、交感神経が優位のまま眠りにつこうとしている可能性があります。
日中の緊張状態が強く、副交感神経のスイッチが入りづらくなっているのかもしれません。
そういう方は寝る前だけに何かをしても、睡眠の改善が得られることはあまりありません。
鍼をすることにより、副交感神経が優位になるスイッチを入れる訓練を日中からしてみるのも睡眠の質改善に繋がります。
ぜひご相談ください。
Q6.美容鍼や鍼を受けた後、してはいけないことはありますか?
A.施術直後の食事・飲酒、当日の激しい運動や長湯、肌の刺激になるようなことは避けてください。
マニア度:★★☆☆☆
どれも絶対にダメ!というわけではありませんが、鍼の効果を最大限に引き出すには避けていただいた方がよい事柄です。
一つずつ見ていきましょう。
① 施術直後の食事、飲酒は避ける
東洋医学が施術の上で目指す重要ポイントの一つとして「気血の流れを整える」というものがあります。
つまり、術後は気血の流れがベストに整っている状態、またはゆっくりと整い始めている状態ということになります。
この状態の時に食事をしてしまうと、胃などの消化器官に気血を取られてしまい、思うような効果が得られなくなってしまうだけでなく、消化不良を起こす可能性もあります。
美容鍼、鍼治療をする当日の食事は施術の前後一時間は空けるようにし、その後消化の良いものをよく噛んで摂るのが理想的です。
飲酒についても気血が肝臓でのアルコール分解に取られてしまえば鍼の効果が十分に得られず、反対に治療ポイントに気血を取られ、肝臓に足りなくなれば酔いが回るのが早い、悪酔いするなどということがあります。
特に美容鍼をなさった方が施術当日に飲酒をすると、かえってむくみやすくなることがありますのでご注意ください。
美容鍼、身体の鍼治療のどちらも効果が実感しにくくなってしまうので、施術当日の飲酒はなるべく控えましょう。
水分は施術直後からしっかり摂りましょう。
② 激しい運動、長湯は避ける
美容鍼も身体の鍼治療も少なからず自律神経に影響を及ぼすことはこれまでのお話でお分かりいただけたかと思います。
術後は副交感神経が優位な状態になっており、身体を「癒す」リズムに入っているところです。
このリズムをできるだけ乱さないようにするため、心拍数が著しく上がるような激しい運動や、汗をダラダラかくような入浴はお控えいただきたいのです。
サウナやホットヨガ、炎天下での作業なども同様にお控えください。
もちろんストレッチや穏やかなヨガ、散歩、シャワーや寒くない程度、5分ぐらいの入浴であれば問題ありませんが、初めて鍼施術を受けた方の中には、軽い運動やシャワー程度でもいつもより疲れたりのぼせたりすることがありますのでご注意ください。
術後は身体を癒すための時間と考え、ゆったりとお過ごしいただく事が理想的です。
③ 肌の刺激になることは避ける
これは美容鍼についてです。
いくら美容鍼、美容灸がお肌に良いとはいえ、刺激には変わりありません。
お肌に小さいキズをつけ、それを身体が治そうとする過程が美容鍼の効果ですが、それにかかる時間は約24~48時間。
この約2日間は特に念入りに保湿をし、肌の表面を保護しておくのが美容鍼、美容灸の効果を最大限に引き出すお手入れの基本です!とカラダキュアにお越しになったことがある方ならまず初日に言われることかと思います。
反対に、美容鍼、美容灸の効果を妨げてしまいがちなのが、「過度な刺激」です。
- ピーリング
- シェービング
- 脱毛
- レーザー照射
など、どれもキレイなお肌のためには良さそうなことですが、これらも刺激には違いありません。
美容鍼をしたあとに重ねて行ってしまうと、かえってお肌の負担となり、身体を治そうとする力を弱めてしまうことになり、最悪肌荒れしてしまう可能性もあります。
上記の施術を美容鍼と並行して行う際は前後2日程度空けるようにしましょう。
さて、今回の鍼マニア度もチェックはいかがでしたでしょうか。
また、鍼施術未経験の方には参考になることがありましたでしょうか。
★★★★のQ5以外はそんなに難しくなかったかもしれませんが、意外とやってしまいがちなのは最後のQ6の③です。
イベント前によかれと思って、いろいろ重ねてしまった結果、大事な当日に肌荒れしてしまった!なんてことも少なくありません。
身体もお肌もお手入れの基本は細胞が自ら回復する時間を与えることです。
上手に鍼灸を使って、ベストコンディションを保ちましょう。
美容鍼灸サロン カラダキュアは「真の美しさは健康から」をモットーに鍼灸施術を行っています。