このシリーズもいよいよ第五弾。
今回はよくあるご質問をもとに、なんとなくご存知の方も多い事をより深く掘り下げてみました。
またお灸についても書いてみましたので、すでに鍼マニアの方はお灸マスターを目指してみてください。
Q13.お灸はヤケドしませんか?
A.安全に使えばヤケドしません。
鍼(灸)マニア度★★☆☆☆
女性のお悩みにはとてもピッタリなお灸や温灸、昔のイメージや火を使うことからヤケドが気になるところですよね。
「灸をすえる」という慣用句が「戒める、懲らしめる」という意味を持つように、お灸にはつらいもの、我慢をするものというようなイメージがあるかもしれません。
実際に、20年前ぐらいには背中に直径2センチぐらいのアトが複数残っている年配の方も珍しくありませんでした。
お灸であえてヤケドをさせる主な理由は、ヤケドを治す時に白血球が集まることを利用して、身体の治癒力を上げ、つらいところを治すという効果を期待してのことですが、「ヤケドするほどの熱さを我慢する」「アトが残る」など現代にはそぐわない面が強いところから、今では、心地よい、ヤケドをしない、使いやすいものがどんどん開発されました。
「心地よい熱さでヤケドしないのはいいけれど、効果はあるの?」
と思われる方、心配ありません。
お灸の効果のメカニズムにはまだまだ解明されていないことも多いものの、ヤケドをするほどの温度でなくても血流やリンパ液の流れを促進したり、血球類を増加させたり、ツボを刺激することで内臓や筋肉、皮膚などの回復力を上げたりする効果が期待できることがわかっています。
またその種類も、もぐさの下に台座がある置くタイプのものや、もぐさを棒状に紙で巻いたもの、お線香状にしたもの、筒の上にもぐさを置くもの、火を使わないものなどさまざまなものがあり、それぞれを症状や部位、または使用するシーンによって選ぶことができるようになっています。
先ほど「ヤケドはしない」とお答えしましたが、我慢をしすぎたり、皮膚が弱っていたりすると100%しないとも言い切れません。
市販されている台座付きのお灸でも50℃前後~60℃を超えるぐらいになるものもあります。
ご自身でお灸をする場合には熱いなと思ったら外すか場所をずらすなど刺激の調節が必要です。
注意書をよく読んで、まずは皮膚の厚い所で、万が一ヤケドをしてしまってもアトが目立たないようなところで試してみるのが良いと思います。
火の扱いに慣れれば簡単にできるようになりますし、カラダキュアでもご自宅での体調管理として「セルフ灸」をお勧めすることがあります。
ご興味がおありの方はぜひご相談ください。
Q14.美容鍼や身体の鍼はどれくらいの間隔を開ければ良いですか?
A.最低3日は開けましょう。
マニア度★★★☆☆
美容鍼も身体の鍼治療も施術後の効果にご満足をいただいている方ほど、またお悩みが深い方ほど「毎日やってもいいのか」というご質問をいただきます。
毎日やったらもっとキレイにもっとラクになるのではないかというお気持ちはよくわかりますよね。
ですが、これまでよくある質問シリーズをお読みいただいた方ならお分かりのように、鍼本来の効果が現れるには時間が必要なのでした。
約24~48時間程度の時間をかけながら鍼による小さいキズを身体が治そうとする過程で様々な効果が現れる、身体が鍼に対して反応する力、回復する力がとても重要である、ということは繰り返しお伝えしてきました。
したがって、この期間を無視して毎日施術を行うと、身体が鍼に反応する時間が足りず、鍼の効果も十分に得られないことになります。
身体の中の回復機能に負担がかかり過ぎてかえって疲れてしまうこともあります。
そうすると「鍼は続けると効かなくなる」というようなことをおっしゃる方がでてきます。
鍼の効果を最大限に出すには身体の回復する時間をしっかりとることが重要です。
大事なイベントを控えていたり、疲労が蓄積していたりして集中して美容鍼や身体の鍼治療をなさりたい時でも、最低三日は施術期間を開けましょう。
Q15.美容鍼、または鍼治療の前の食事はいつごろ摂れば良いですか?
A.なるべく2時間以上前、満腹にならない程度に摂ってください。
マニア度★★★★☆
なんとなく直前ではないほうが良いかな…とは皆さん思っていただけているようですが、お仕事や前後のスケジュールとのタイミングなどで直前に摂らざるを得ないこともありますよね。
お米やパン、パスタなどの炭水化物は胃に留まっている時間が約2~4時間ぐらいかかると言われています。
また、お肉やお魚、卵、豆類などのたんぱく質は約4~6時間、乳製品など脂質の多いものはさらにかかり約7~8時間と言われています。
調理方法でも変わってきますが、施術前はできるだけ胃に物がたくさん残っていないほうが望ましいです。
胃に物がたくさん残ったまま施術をすると、
- 脈診や腹診が不正確になる
- 術後の好転反応が現れやすくなる
- 消化器官に気血を取られてしまい、思うような施術効果が得られない
- 消化不良を起こすことがある
などの不安があります。
反対に空腹でも貧血、疲労感などが現れることがありますので、ご注意ください。
美容鍼や身体の鍼治療の前の食事は、2時間ぐらい前に軽く摂っておくのが理想ですが、どうしてもそんなに時間を空けられない時は、果物がおすすめです。
果物が胃に留まる時間は約20~30分ですので、施術前にどうしてもお腹が減ってしまったときにも良いかもしれません。
ただし、いくら果物が胃に留まる時間が短いとはいえ、満腹にはならないように気を付けてくださいね。
Q16.ワクチン接種後に美容鍼、身体の鍼治療を受けてもよいですか?
A.1~2日は控え、体調に問題がなかったら受けましょう。
マニア度★☆☆☆☆
最近多いお問い合わせです。
ワクチン接種を希望なさっている方の中には、もうすでに2回終わっている方もこれからの方もいらっしゃるかと思います。
私たちカラダキュアのスタッフも全員が2回目の接種を終えていますが、接種後の副反応には本当に個人差がありました。
基本的に美容鍼も身体の鍼治療も身体の状態が不安定な時にはおすすめしませんし、今回のワクチン接種の副反応はどんな人にどのような症状が現れるのか全く予測がつきません。
ですので、やはり接種当日はもちろん、接種後2日ぐらいは様子を見てからご予約をいただいたほうがよさそうです。
特に2回目は「1週間ぐらいだるかった、疲れやすかった」などとおっしゃる方も患者さんの中で少なくありませんでしたので、少し長めに様子を見た方が良いかもしれません。
ワクチン接種後、体調は悪くないがまだ腕が痛い、腫れが残っているなどという時は必ず施術前にお知らせください。
さて今回はお灸に関するQ&Aも入れてみました。
最近、自宅でセルフ灸をなさる方が増えてきています。
美容鍼・鍼マニアの次はお灸・ツボマニアを目指されてはいかがでしょうか?
ご興味のある方は体質や体調に合わせたツボもお教えしておりますので、ぜひご相談ください。
美容鍼灸サロン カラダキュアは「真の美しさは健康から」をモットーに鍼灸施術を行っています。