皆さまの中で、鍼を受けた後に “ぐっすり眠れた” “少し心が安らいだ”と感じたことがある方いらっしゃるのではないでしょうか?
それは鍼治療によって「オキシトシン」と「セロトニン」というホルモンの分泌量が増えたことによるものです。
今回は「オキシトシン」と「セロトニン」について書いていきたいと思います。
「オキシトシン」とは
脳の下垂体後葉というところから分泌されるホルモンの事で、ハッピーホルモンや愛情ホルモンとも呼ばれます。
オキシトシンには、
- 母乳の分泌を促す作用
- 子宮の筋肉を収縮させて陣痛をおこす作用
- 出産後の子宮を回復させるなどの作用
があると言われており、妊産婦に関わるホルモンと考えられていましたが、人と人が触れ合う、動物と触れ合うなどによっても分泌が促され、
- 不安感が消失する
- 集中力UP
- 前向きになる
などの効果も見られると言われるようになりました。
「セロトニン」とは
脳内の神経伝達物質の一つで、コチラもハッピーホルモンなどと呼ばれています。
ドパミンやノルアドレナリンと言ったホルモンの過剰な働きを抑えて、
- 精神状態を安定させる
- 身体をリラックスさせる
役割があります。
このように書いてしまうとドパミンとノルアドレナリンが悪く見えてしまうかと思いますが、この二つのホルモンは集中力を上げたり、脳を活性化させたりなど身体を活動させるためには欠かせないホルモンです。
ですが、過度なストレスなどがかかり、この二つのホルモン分泌量が増加してしまうと、イライラ、ヒステリック、無気力などに陥りやすくなります。
この状態になった時、セロトニンの量が少ないと、ドパミンとノルアドレナリンを抑えられず身体に様々な不調を起こしてしまいます。
「オキシトシン」「セロトニン」が少ないことによる不調は?
上にも書いてきた通り、一番にあげられるのは精神状態の乱れです。
- イライラ
- 不安障害
- 集中力や意欲の低下
- 不眠
- 頭痛
- 自律神経の乱れ
などが挙げられます。
また、セロトニンには満腹中枢との関わりもあり、食事量の増加なども症状として現れます。
「オキシトシン」「セロトニン」が減ってしまう原因
「オキシトシン」「セロトニン」が減ってしまう原因としては、
- 日光に当たる頻度が減少した
- 運動不足
- 人との関わりの減少
- 食事内容
などが挙げられます。
今、コロナによって在宅勤務の方が増え人との関わりが減り、外にもあまり出ず、運動不足になっている方が多いため、「オキシトシン」「セロトニン」が減ってしまっている可能性が高いと考えられます。
次回は「オキシトシン」「セロトニン」の増やし方、鍼・美容との関わりについて書いていきます。
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