昔から「手が冷たい人は心が温かい」なんていう人がいますが、多分そんなことはないですよね。
東洋医学では、手が冷たい人は、身体の中も冷たい人と考えます。
手が温かい人=健康とも考えません。
東洋医学的な治療をしようとした時は、まず体質を診断し、そこから体質に応じた治療に入るのが一般的ですが、身体を体質別に分ける方法も考え方も種類も一つではありません。
今日はとくに手が冷たい人と、温かい人について関係のありそうなところからお話します。
陽虚と陰虚
- 顔色にツヤがない、白っぽい
- 夏でも寒がる
- 主に手足が冷たい
- 冷房が嫌い
- 夏でも冷たい飲み物は好まない
- 舌が赤みの少ないピンク、大きい
- むくみやすい
- トイレが近い
などの症状がある方は陽虚(=ようきょ)証かもしれません。
陽虚とは簡単に言うと、身体を温める力が弱い状態のことです。
身体を温める力が弱いので、特に端っこにあたる手や足は特に強い冷えを感じます。
また、身体を動かす陽の力が少ないので、静かにしていることを好む傾向にあります。
にぎやかなところや素早い動きを求められることは苦手、自ら話すよりも聞き役に回ることも多いタイプです。
むくみでぽっちゃりする傾向にもあります。
反対に、
- 顔がほてる、頬が赤い
- 手や足の裏が熱い(特に夜)
- いつも喉が渇く
- 寝汗をかく
- 肌や髪、目や鼻の中、口、唇などの粘膜が乾燥する
- 舌が赤い
- 便秘気味
- 尿が少ない、色が濃い
など、こんな症状がある方は陰虚(=いんきょ)証かもしれません。
陰虚とは、簡単にいうと身体の中の水分が足りない状態です。
身体を潤すことはもちろん、冷ます役割もある水分が足りないので、体内に熱がこもりやすくなり、顔や手足がほてるようは熱さを感じます。
また、じっとしていることが苦手、せっかち、おしゃべり(口数が多い)、活動的に動くことは好きですが、疲れやすいという面もあります。
どちらかというと痩せ傾向にあります。
陰陽のバランスが大切
本来、陰陽のバランスがとれていることが健康であり、陰陽の過不足、乱れは病の元とされますので、陰虚、陽虚のどちらの方がいいということはなく、どちらも東洋医学の考える健康からはほど遠い状態にあります。
また、美容面においても、陽虚タイプは血色が悪く、肌ツヤがない、健康的に見えない、陰虚タイプは乾燥による小じわや肌荒れなどをしやすい傾向にあります。
陰陽バランスを整えることは健康にも美容にも大切です。
乱れが気になる人はぜひご相談ください。
美容鍼灸サロン カラダキュアは「真の美しさは健康から」をモットーに鍼灸施術を行っています。