年齢を重ねると出てくる、お顔のたるみやシワの原因は皮膚だけではないこと、みなさんはご存知でしょうか?
年齢を重ねると起こる骨の減少
骨は、年齢を重ねると減少し痩せていきます。
こちらは、加齢とともに骨粗鬆症になる割合が多くなるなど、皆さんもイメージしやすいかと思います。
骨量は20歳前後にピークを迎え、その後も新陳代謝によって常に生まれ変わっています。
通常古くなった骨は破骨細胞により壊され吸収され(骨吸収)、壊されたところは骨芽細胞によって新しい骨が作られます(骨形成)。
しかし、年を重ねるとこのバランスが崩れ、少しずつ骨形成(骨を作る)よりも骨吸収(骨を破壊)が多くなります。
特に50歳以降、骨が減少しやすくなってきます。
女性は閉経(50歳前後)を機に女性ホルモン(エストロゲン)の分泌量が低下しますが、このエストロゲンに骨の吸収を緩やかにする作用があります。
ですので、骨の萎縮は男性に比べると女性の方が多い傾向にあります。
カラダキュアのブログを読まれている方はご存じだと思いますが、エストロゲンはコラーゲンの生成を促進する作用もありますので、骨に加え、皮膚でもエストロゲン量低下でたるみが加速する原因になります。
加齢に伴うエストロゲン減少は止めることが難しいですが、少しでも悪化を防ぐために、栄養バランスの取れた食事、ストレスを溜めない休息、質の良い睡眠、適度な運動など、基本的なことを継続することが重要です。
骨が委縮するとどんなお悩みが出る?
- おでこやこめかみが凹み → おでこの丸みが失われる、こめかみや眉上の凹み
- 眼窩(目の周り)が広がり → 目元の窪み、瞼のたるみ、ゴルゴライン、目下のたるみやシワ、目下の凹みやクマ
- 頬が平らになり → 老けた印象、たるみ、頬コケ、ほうれい線
- 上顎の萎縮 → 皮膚がたるみ、上唇付近のシワ
- あごの萎縮 → 二重あご、フェイスラインのたるみ
など、皮膚や筋肉より下に存在している、骨の影響は大きく表面にでてきます。
さらに、骨委縮によってお顔の余った皮膚などは、風船がしぼむようにシワやたるみになります。
皮膚や脂肪が下がると、それらを支えようとして筋肉はいつも以上に働きます。
使い過ぎた筋肉は、何度も折り目を付けるように深いシワになり、張った筋肉がお顔を大きく見せ、柔軟性が失われた筋肉が原因でむくみが生じやすくなります。
ここまでで、多くのお顔悩みと骨の萎縮が関係してくること、お分かりいただけたかと思います。
骨萎縮の予防策
では、何をすればよいのか?と気になるとこですが、残念ながら縮んでしまった骨を元に戻すことはできません。
ですが、加齢によるお悩みがでるスピードを遅らせたり、予防することはできます。
- 血流促進(骨の中の血流が良くなると、骨を作る造血細胞が分泌される)
- 骨を作るのに欠かせないカルシウムと吸収を促すビタミンⅮやKの摂取
- 骨密度の維持に重要な運動(ウォーキングやランニング、筋トレなど、骨は衝撃を与えられると骨密度の増加につながりやすくなる)
- 日に浴びる(ビタミンDが体内でつくられやすくなる)
などがオススメです。
特に血流が良いコトで、栄養が運ばれ、老化を遅らせることに繋がります。
お顔の血流促進?何したらよいの?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、そんな方は是非美容鍼を取り入れてみてください。
骨はもちろん、皮膚の様々な細胞に栄養を送る血行促進のお手伝いをし、細胞を活性化、皮膚の内側からの弾力生成を促すことが出来ます。
お顔のお悩みは、一気に変わるのではなく少しずつ変化していくので、毎日鏡で見ていると気が付かないことも多いです。
しかし、5年前の写真と今を比べてみると、変化していることがわかります。
継続的な小さな予防行動の積み重ねが5年後、10年後のお顔の変化に大きく影響します。
年を重ね様々なお悩みが出てくることは、誰しも通る道です。
今、お悩みがそんなになくても、後悔する前に是非早めの予防行動を取り入れてみてください。