気についての詳しいお話はこちらをご覧下さい。
◇東洋医学の世界~気・血・津液と精~前編◇
気とは生きていくために必要な生命力の源で、目には見えませんが、私たちの身体の中を巡っています。
その気の巡りが悪くなると、気虚、気滞、気鬱、気逆に分類わけされますが、その中でも今回は気滞についてのお話をします。
気滞とは
読んで字のごとく、気の流れが【滞った】状態のことです。その結果、各器官の働きに偏りがでてしまい、様々な不調が出ます。
どうなると気が滞るの?
ストレス過多
イライラや不安といった精神的不安定な状態が続くと気の流れが悪くなり滞りやすくなります。
性格
物事の捉え方や考え方によって気滞になりやすいかかがあります。
完璧主義の人や責任感の強い人、几帳面で真面目な人、ストレスをため込みやすい人、悩みを1人で抱えてしまう人などがある人。
環境
寒さや暑さ、湿気、騒音の影響によって気の流れが滞りやすくなります。
どんな人が気滞になるの?
こんな症状があるともしかしたら、あなたは気滞タイプかもしれません。
※3つ以上当てはまるそこのあなたは注意が必要です⚠️
︎︎︎︎︎︎☑︎首の辺りの血管が詰まるような感覚になる
︎︎︎︎︎︎☑︎のぼせや頭痛、肩こりが起こる
︎︎︎︎︎︎☑︎唾を飲み込むと喉に異物感がある
︎︎︎︎︎︎☑︎胃の辺りに何かが滞っていて重い
︎︎︎︎︎︎☑︎下半身の冷えやむくみがある
︎︎︎︎︎︎☑︎ゲップやおならが多い
︎︎︎︎︎︎☑︎細身で筋肉質
︎︎︎︎︎︎☑︎お腹が張る
︎︎︎︎︎︎☑︎些細なことでイライラする
︎︎︎︎︎︎☑︎月経前症候群(PMS)が酷い
︎︎︎︎︎︎☑︎寝つきが悪い
気滞におすすめの食材
鮭
<作用>
理気、補気、活血、補血作用。
胃腸の弱りや無気力の改善に役に立ちます。
イカ
<作用>
補血。神経のバランスを整える。
玉ねぎ
<作用>
理気、活血、降逆作用。胃の不快感を取り除く。
ピーマン
<作用>
理気作用。胃を落ち着かせる作用。食欲増進、精神安定の効果。
セロリ
<作用>
清熱、活血作用。熱を取り、頭に昇った気を降ろす作用。
柑橘類
<作用>
理気、胃の働きを助け、食欲や疲労を回復する。
ジャスミン
<作用>
理気、生理痛、うつの解消。
ラッキョウ
<作用>
降気、散結作用。胃の不快感や吐き気、冷えを改善する。
理気・・・気の巡りを良くし、肝の疏泄作用(全身に気・血・津液を巡らせ、必要なところに必要な分だけ配る)を高める。
補気・・・気の生成に関わる脾や肺の機能を高め、気を増やす。
降気・・・昇りすぎている気を肺の粛降作用(気の巡りを下へ内へ降ろす)に働きかけ、下に降ろす。
活血・・・血の巡りを良くし、気の滞りや不足、津液の不足も改善させる。
補血・・・血を補い、全身に巡らせる。
気滞に効くつぼ
太衝
場所 足の甲にあり、親指と人差し指の骨をたどり合流しているところ。
風池
場所 後頭部の骨のくぼみの中心から指3本外にあるところ。
膻中
胸の真ん中にあり、左右の乳頭と身体の真ん中の線が交わるところ。
まとめ
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
気の流れを良くするには、食べ物やつぼの刺激で良くすることが出来ます。
セルフケアとして取り入れながら、ストレスを上手く発散できるように、ご自身でいちばんリラックスできることに時間を作ってみてください。
当院鍼灸治療では、気の流れを良くしてくれるツボや、リラックス効果で自律神経を整えることができ、不調を改善することができます。
この症状はもしかしたら、気滞かも?!と思う方はぜひ、ご相談ください。